Novum 『Soneodia』
Slow Labelという自身のレーベルよりリリースされる、Novumのファーストアルバム。
記号のような不思議なタイトルがつけられている今作は、とにかく一貫して流れるような音作りが印象的。
冬の冷たい空気を真空パックしたかのような、心地良いひんやりとした感覚が手に取るように伝わるアンビエントミュージックだ。
世の中にある過剰な電子音とは異なり、無駄が一切ない。一つ一つの音が、一曲を通してまるで一つの大きなパノラマ写真のように
完成されるのだ。それはさらに細部に及んで、澄み切った水のように美しい。
ジャンルも、時代も、作り手の背景も違うが、聴く者を無にするほどの圧倒的な世界観で、母親の体内でプカプカと浮いている胎児のような気分にさせるという点で、MyBloodyValentineの『Loveless』を彷彿とさせる。轟音シューゲイザーと、エレクトロニカという、まったく異なるものだが、共通するものは『究極の癒し』だ。煩わしい日常の喧騒から逃れて、この美しい音楽に酔いしれたい。ピアノの深い音色と、ノスタルジックな電子音が絶妙に絡み合うM-5は必聴。これまでにない新たな部分を開拓した、アンビエントミュージックだ。
ゆっくりと深呼吸するように、耳からゆっくりと音を吸い込みたい。…そんな素晴らしい作品である。是非、この美しさに触れてもらいたい。
text by オオキサエリ

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